レンバチニブという薬がメラノーマに有効という結果がでたそうです
エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201335.html
によりますと、レンバチニブという治療薬がメラノーマに有効だと確認できたそうです。
レンバチニブとはエーザイ株式会社が開発した癌に対する治療薬、いわゆる抗癌剤になります。
このレンバチニブですが、エーザイ株式会社のニュースリリースにも書いてあるように、甲状腺がんへの稀少病用医薬品の認定を受けたそうです。
http://www.eisai.co.jp/news/news201256.html
そのようなレンバチニブを使ったメラノーマの臨床試験で、有効な結果がでたそうです。
方法は無作為の非盲検臨床試験で行ったそうですが、概要は
<対象者>
ステージWのメラノーマ患者
<比較対象>
標準的な治療薬のみの患者さんと、それにレンバチニブを加えた患者さんとの結果を比較
<結果>
レンバチニブを加えた患者さんは、メラノーマが増える始める期間、もしくは死亡するまでの期間が2.7倍(7.0週間から19.1週間)に延長されたそうです。
メラノーマは前回の記事でも書きましたが、決してあなどれない癌です。
メラノーマの兆候が少しでも見られたら、すぐに皮膚科等に行って検診してもらいましょう。
ほくろと間違えやすいメラノーマとは?
最近、しずちゃんのトレーナーの方が、悪性黒色腫、いわゆるメラノーマでお亡くなりになったというニュースが出ました。
メラノーマはいわゆる癌になるのですが、あまり良く知られていないようです。
ここではメラノーマについて基本的なことを説明してみたいと思います。
まずメラノーマの定義ですが、
悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ、メラノーマ、malignant melanoma)とは、皮膚、眼窩内組織、口腔粘膜上皮などに発生するメラノサイト由来の悪性腫瘍である。正確な発生原因は不明であるが、表皮基底層部に存在するメラノサイトの癌化によって生じてくるのではないかと考えられている。皮膚に発生する悪性黒色腫は紫外線曝露と、足底に発生するものは機械的刺激と関連性が深いと考えられている。
Wikipediaより
と書かれてあります。
ポイントをまとめてみますと、
出来る場所は?
主に皮膚や口腔粘膜などになります。
特に脚の裏がよくできやすいようです。
どれくらいの人がなっているの?
日本人の推定患者数は、人口10万人に対して約1.5〜2人の割合になります。
近年は増加傾向にあるようです。
参考サイト
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/interview/11/
どんな状態になったらメラノーマなの?
診断の判断基準になる特徴ですが、以下の特徴がでたら要注意です。
- いびつな形 ほくろはだいたい丸い形をしていますが、メラノーマは丸くなく、不自然な形をしています
- 境界不明瞭 ほくろの場合、通常のひつとの堺ははっきりわかりますが、メラノーマでは境界がはっきりしません
- 色調不均一 同じくメラノーマの場合、色が均等ではなく中心と周りの色が違う場合があります
- 長径6mm以上 大きさとしては直径6mm以上あると要注意です
治るの?
早期発見(0期〜T期)であれば5年生存率は90%以上でかなり良好です。
しかし、メラノーマは普段あまりみない足の裏にできやすいこと、ほくろと間違えやすいことなどから、早期発見が難しい癌です。
V期では50%、W期では10%以下と決して油断出来ません。
癌の中でも予後は悪いほうだと考えられています。
何より早期発見が大事です。
日頃から、足の裏などをよく観察しておきましょう。
どうやって治療するの?
初期の段階・ステージでは、外科的切除が第一の選択肢になります。
腫瘍の周り1cm〜3cmあたりを全摘手術します。
それ以降のステージでは、化学療法が中心になりますが、成功率は30%前後とあまり良くありません。
やはり早期発見が大事です。
以上、簡単にまとめてみましたが、日頃からボディチェックをして、普段なかったところにほくろのようなものができたら、要注意になりますね。