ほくろ取りなどの美容医療のトラブルに注意しましょう

ほくろ取りなどの美容医療のトラブルに注意しましょう

美容医療という医療があります。
いわゆる美容クリニックといわれる医療になりますが、近年この美容クリニックのトラブルが絶えず、増え続けているそうです。

 

そのトラブルの内容について説明してみたいと思います。

 

独立行政法人 国民生活センターでは平成24年6月21日に
「美容医療・契約トラブル110番の実地結果から」
というレポートを発表しています。

 

このレポートから、被害の実態がわかってくると同時に、トラブルに巻き込まれないためにどうしたら良いかがわかってきます。

 

危害の内容ですが、最も多かったのが皮膚障害になります。
相談件数の約半数に上っています。

 

主な施術はレーザーによる脱毛やシミ取りの結果、シミがかえって大きくなったといったトラブルになります。
ほくろの除去もこの皮膚障害のうちに入りますので、注意が必要ですね。

 

同レポートには下記のような深刻な事例も報告されています。

 

【事例3】シミ取りの施術を受けたら、シミの何倍もの面積が赤くなった

 

知人の紹介で知ったクリニックに相談だけのつもりで予約して出向いた。「簡単な治療だから」と勧められその日のうちに治療を受けることになった。
その際、「6 日後に大切な会合があるが大丈夫か」と確認したが「大丈夫だ」といわれた。
気になるシミは 3 カ所だったが、ついでに薄いシミも治療するよう勧められ、10 数カ所レーザーを当てることになった。
治療後シミの何倍もの面積が赤くなり、包帯を巻かれた。クリニックの責任者から「内出血がなかなか取れない。治るにはしばらくかかる」といわれた。
(60 歳代 女性 給与生活者)
「美容医療・契約トラブル110番の実地結果から」
一部抜粋

 

ではこのような被害にあわないために、どのような点に注意したらいいのでしょうか?
これも、同レポートに詳しく解説されていますが、ポイントだけ抜き出してみます。

 

広告だけ、特にホームページだけの情報に頼らないこと

ホームページには、様々な広告が載っています。
またフリーペーパー等にも、同じような広告がたくさんありますね。

 

これらの広告は活字になっているため、すべてを信用しがちですが、決してすべての広告が本当だとは限りません。

 

もちろん中にはしっかりしたところもありますが、決して広告だけで判断しないようにしましょう。

 

契約はすぐにはしないこと

これは、美容医療にかぎらず、何かを契約する際には必ずしっかりと説明をうけ、自分が疑問に思った事を質問して十分納得してから契約しましょう。

 

美容医療の場合、顔や身体など失敗した場合深刻な被害に合うことが多いですので、なおさら慎重さが大事になってきます。

 

その他にも、「一旦契約するとなかなか返金に応じないことを知っておくこと」、「トラブルに合った場合は、消費生活センターへ相談すること」などが挙げられています。

 

一旦契約したり、手術を受けた後でのトラブルはかなり深刻になりますので、施術を行う前にしっかりと情報集めをすることが大事になってくるようです。

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